MRI検査のため口の中の金属をはずすように言われたら先ず、かかりつけ歯科医に相談してください
ＭＲＩ検査と口の中の金属
頭や顔や首のＭＲＩ検査を受ける場合、歯科治療で口の中に入れたかぶせ物について質問があるかもしれません。それは磁性金属（磁石とくっつく種類の金属）やインプラントが口の中にあるとその付近の画像がＭＲＩ検査では不鮮明になり検査ができない場合があるからです。首から下のMRI検査には影響ありません。
また、保険治療のかぶせ物や保険外でもゴールド（金）、セラミックのかぶせ物はあまり影響しません。 ＭＲＩ検査で影響があるのは保険外治療（自費治療）で磁石を利用した入れ歯を使用している場合がほとんどです。しかし、かぶせた金属の種類やかぶせた場所によっては頭部でのＭＲＩ検査したい部位やＭＲＩ装置の種類などにより影響がでる場合もあります。
ＭＲＩ検査のために口の中の金属を取り除くことが必要か
MRI検査に先立つ問診で、磁性金属などが口の中に使用されていることが分かった場合、その金属をはずすように言われるかもしれません。
しかし現在ではMRI装置の性能が向上しており、また、CTなどの他の方法でも目的の検査ができる場合が多いので、口の中の金属を除去する必要は少ないように思われます。
ＭＲＩ検査のために口の中の金属を取り外す前に
もし口の中の金属を検査のために取り除くように言われたときは、先ず取り除くように指示した医科の主治医の先生とよく相談してください。通常、緊急にＭＲＩ検査を行うことはありませんので、医科の先生と話す時間的余裕は十分にあると思います。その後で、かかりつけ歯科医あるいは金属を入れた歯科医と必ず相談してください。
歯科医ははずした場合の不利益やはずした後の歯根や、義歯について十分な説明をしてくれます。また、場合によっては歯科医は検査を依頼した医科の主治医や放射線の先生と相談していろいろ考えてくれると思います。 このように除去する前に医科・歯科両方の医師から十分に話を聞いて、よく相談してから口の中の金属をはずすかどうかご自分で判断をしてください。