フッ素のむし歯予防効果と安全性

   

フッ素は海水、河川、土の中等、地球上に広く存在している自然の物質で、人体中では歯や骨に多く含まれています。フッ素は歯の表面の組織(エナメル質)に働き、耐酸性を向上し酸に溶けにくい強い歯を作ります。またフッ素は、むし歯菌に抗菌力を持っており、むし歯になりかけたところから溶け出すカルシウムを再び歯に戻す作用(再石灰化)もあるのでむし歯を防ぐ効果があります。

フッ素の使用には安全性の問題がよく論議されますが、決められた用法・用量を守って使用する限り、安全性は確保されています。

フッ素を多く含む食品としては海産物やお茶(紅茶等)が挙げられますが、フッ素の濃度が低いためこれだけでは十分なむし歯予防効果は期待できません。
フッ素の応用法には、全身応用法として、上水道のフッ化物添加(フロリデーション)がありますが日本では行われておらず、フッ素の取りすぎによる弊害(急性中毒症;吐き気、嘔吐、腹痛:斑状歯、骨硬化症など)は起こらないとされています。
局所応法として、フッ素塗布、フッ素洗口、フッ素入り歯みがき剤の使用などがあり、これらを併用することにより、むし歯予防効果をかなり期待できます。
(むし歯予防効果:水道水フッ素添加50~60%、長期間のフッ素洗口40~60%、フッ素塗布20~35%、フッ素入り歯みがき剤20~30%)

特に、学童期の子どもたちには、誰もが歯の質を強めることができ、誰もが歯の健康を平等に得ることができること、無理なくむし歯予防ができるという意味で、フッ化物洗口が勧められます。現在管内のフッ素洗口実施状況は、小学校61校(豊田52校、藤岡2校、小原1校、足助1校、下山1校、旭3校、稲武1校)、幼・保育園4園(豊田1、小原3校)実施しています。豊田市の実施率は、対象者14、293人中、実施人数13、700人で、実施率は95,9%です。また、愛知県内での実施状況は140校、62園で実施されています。

フッ素洗口の事前には学校歯科医師より説明があります。また、かかりつけの歯科医師に相談されるのもよいでしょう。